2000年初ツーリング

　Date　 　：2000.04.23(Sun)
　Courese ：首都高湾岸線〜横浜横須賀道路〜西湘バイパス〜箱根〜道志（約250Km（新宿発・着））

【やっぱり寝過ごしちゃいました】

　いや〜っ、やっぱり遅れてしまいましたかぁ．．．（すでに開き直りモード）。今日は私の2000年初ツーリングにしてWith"Ｆ"関東ミニツーリングの日。「10時西湘バイパス集合」ということは、８時半には遅くとも出発していないといけないはずなのに、すでに時刻は９時．．．。思えばこの春は花粉が史上最多というとんでもない事態に負けて、２月中旬以降全くバイクに乗れなかった私にとって記念すべき2000年初ツーリングというのに、この状態。幹事であるばなさんに心の中でごめんなさいをしつつ、こうなるかもしれないと言う予感を信じてミニツーリングに正式に参加表明しなかった自分をほめながら（ばなさん、ごめんなさい）、とりあえず出発することにしました。

　いったん遅れることが確定してしまえば、もう開き直りの精神です。横浜横須賀道路日野ＩＣから西湘バイパスに向かう途中にあった釣具屋さんに立ち寄るとなんと全品表示価格からの10％割引!!バイク乗りであるとともに釣り人でもある私としてはすぐさま店内に。前から探していたサングラスを見つけ、しかも超特価でゲットしてるんるん気分で店を後にします。

【遅れたのは．．．】

　ＧＷ前ということもあるのでしょうが、心配していた国道134号も結構空いていて、「天気は良いし、道は空いているし、探していたサングラスはゲットしたし、気分最高ーっ!!」といい気になっていました。ところが、西湘バイパス料金所にある電光掲示板は「雨　走行注意」の文字が．．．。天気予報と出るときの天気があまりに良かったので、雨具をもっていなかったため、すごく不安な気持ちに。しかし、どうにかこうにか雨にも遭わず、また路面もほとんど乾いていて、これまたラッキー。「遅れたのは、雨を避けるためさっ」なんてヘルメットの中で一人勝手な言い訳をつぶやき、立て続けのラッキーに、相当気を良くします。

　このころ、ミニツーリングの皆さんは椿ラインでばなさんの特訓を受けている頃なのですが、あまりライディングのうまくない私は、コチャコチャした低速コーナーの切り返しが連続する椿ラインがあまり好きではないので、この日第２集合場所である大観山展望台には箱根ターンパイクを使って上ることにします。

【ちょっとだけミニツー】

　せっかくだから、と途中何度か行き来した上で大観山に到着したのが11時半。さすがにまだ誰も来ていないよな、と思っていると、それらしい1000Fが椿ラインを上がってきてはＵ−ターンして戻っていきます。

　「お〜っ!!　やってる、やってる」と、自分も椿を下るかどうか考えていると、見慣れた1000Fが。CHISATOさんの登場です。CHISATOさんとは、昨年の第10回With"Ｆ"ツーリングでご一緒した以来です（ってWith"Ｆ"ツーリングの参加自体が第10回以来でした。）。やぁやぁ、どもども、ごぶさたしてます、と挨拶をしたあと、結局皆さんがいるであろうポイントまで下ってみることにしました。

　途中、「あれ本当に1000Fか？」と思ってしまうくらい、とんでもないバンク角とスピードで華麗にコーナーをクリアしていく1000Ｆと何台もすれ違います。「う〜ん、何度か欠席しているうちに、皆さんとんでもなくレベルアップされているなぁ。全国区ツーリングはついていくのがやっとだなぁ．．．」と早くも全国区ツーリングを心配しつつ、林道入り口の休憩ポイントへ。

　すると、そこには、メンバー外の方や私のように参加表明されていない方も含めて12台の1000F＋２台が。久しぶりの方もいれば今回が初めての方もいらっしゃいますが、人数だけは本日同時開催の西日本ツーリングにも負けない出席率。「けっきょくみんな好きなんだからなぁ」とちょっと照れたように言うばなさんはとてもうれしそうでした。

　12時に大観山に戻りちょっとだけミーティング。自己紹介と記念撮影の後は、お弁当持参組、レストラン組、そして三島まで降りての刺身定食組といくつかのグループに分かれて食事をとることに。残念なことに、明日出張を控えて早めに帰りたい私は、ここでお別れをすることになりました。

　で、どう走ろうか悩んだ末、「せっかくの初ツーリングだから」と色気を出して芦ノ湖スカイライン〜箱根スカイラインを通り山中湖から道志ラインで帰ることにしました。今思えば、これが悲劇の始まりだったのです。

【わ、わかっていたのに．．．】

　山中湖では、久しぶりの富士山に感動したりしながら（また今日は天気が良いので、富士山もとってもきれいに見えるんです）、本日のラストラン、道志ラインに入ります。

　途中までは非常にペース良く快調に走っていたのですが、幾つか目の集落にさしかかった頃から流れがどんどん遅くなり、車もつながり始めます。どうしたんだろうと先頭を見ると、選挙カーが流れを遅くしているようです。せっかくのペースが台無しだっ!!とイライラし始めた時に選挙カーがどき、これで流れが良くなるかと思いきや、今度は先頭の車がトロトロ走っています。「せっかくのソアラなんだからちゃんと走ってくれよ!!」とさらにイライラが募ります。

　そんなとき、まさに悪魔がささやいたとしか思えないほどのジャストタイミングで見通しの良いストレートにさしかかります。センターラインは黄色ですが、前からは車は来ていません。「よし、行っちゃえ!!」と先頭に出たとたん、前方に見える道志小学校から赤いランプをくるくるさせながらパトカーが降りてきます。

　「しまったっ!!　ここは道志ラインハミ禁取り締まりポイントNo.１の道志小前ストレート（私が勝手に命名）じゃんかっ!!」と思っても後の祭り。お巡りさんがにこにこしながら私を小学校へと導きます。そう、お巡りさんから「君の抜き方は偉い」という青い賞状（額面7,000円の目録付き）をいただいてしまったのです。

　わかっていたんです。道志ラインがホームコースの私としては、このポイントでは絶対にハミ禁してはいけないと、わかっていたんです。でも、いっちゃったんです。この時点で、次の免許更新時にも、タダでスプラッタ映画の鑑賞させていただけることが確定してしまったのでした。

　しかも、傷心の私に追い打ちをかけるように、オイル交換に立ち寄ったバイク屋さんで時間がかかり、中央高速では、事故２連発ということで高井戸〜国立府中ＩＣまでずっとつながっていて、結局家に到着したのは５時半すぎ。こんなことなら、皆さんと一緒に走っていれば良かったと、思うことしきり。まさに本日前半の天国状態から一気に地獄に落とされたのでした。

【そんな私を救ってくれたのはあの人でした】

　悲劇はさらに続きます。

　翌日は、夕方から福岡に出張でしたので、17:00羽田発の飛行機に乗り込み、まさに飛行機がボーディング・ブリッジを離れようとしたその瞬間、突然のひどい雨と雷が羽田空港を襲います。私はシートに座ると同時に眠ってしまったので気づかなかったのですが、熟睡してそろそろ福岡だろうと目が覚めてみると、そこはまだ羽田空港のまま。結局１時間20分も羽田空港に釘付けになったままだったのです。

　でも、そんな不幸のどん底にいる私を救ってくださったのは、With"Ｆ"リーダーの伊藤さんでした。せっかく博多に泊まるのだから、と事前に連絡をしておいたのですが、お忙しい中、また飛行機が遅れてご迷惑をおかけしたのにも関わらず、いつものさわやかな顔で傷心の私を出迎えてくださったのです。

　そして、伊藤さん曰く「お店の外見はとんでもないけど、絶対おすすめなんですよ」というモツつ鍋と、東京では滅多に出会えないこってりさっぱりの屋台とんこつラーメンを食べながら、バイクのこと、クラブのことなど色々な話をしているうちに、前日から続いたブルーな気分はどこかへ消えてしまったのでした。

　伊藤さん、その節は本当にありがとうございました。おかげさまで、翌日の仕事もうまくいきました。m(_ _)m